外壁塗装の基本的な塗りの回数は下塗り、中塗り、上塗りの3回で、塗る回数が多いほど丈夫で安全性が確保できた工事になるわけではありません。
下塗りとは、1度目の塗りの作業を指し、壁面の汚れを落としてひび割れなどを修正する下地の調整作業を主にしています。下塗りをすることにより強度な補強を確保でき、塗料との密着度を上げることができます。塗装の剥がれは、下塗りの作業がきちんと行われなかった場合に起きることが多いです。
中塗りは2回目の塗装工程で、下塗りと上塗りの間の工程で、下地と上地を繋ぐ作業です。中塗りは下塗りのカバーの役目があって、上塗りとの密着度を高めます。
上塗りは、3回目の仕上げの作業を指します。上塗りを行うことにより、外観の美観と耐候性を高めます。上塗りを行うことで外壁は頑丈になります。
前述したように、3回以上塗りの作業を増やしても外壁が高性能となるわけではなく、塗膜を厚くしても効果はありません。塗りの回数が多くなればなるほど乾燥に時間がかかりますし、塗料も多く使用することになるので工事費も高くなります。
塗膜を厚くすると表面に気泡が発生しやすくなり、このような現象が起きると家の劣化にもつながります。したがって、外壁は適切な回数で必要な量の塗料を使い工事をすることが重要となります。
ただし、外壁が激しく痛んでいる場合や、メーカー側の規定で塗りの回数が増える場合もあります。
外壁の痛みが酷いケースでは、１度の下塗り作業だけではカバーしきれなくて下塗りを２段階に分けて行うこともあります。塗料の種類によっては３回以上の塗りの工程を定めているものもあります。